『新しいプロジェクトを立ち上げるから、社内で3〜5人くらい動ける人を確保して欲しい』
そう言われたとき、こんな不安がよぎったことがありませんか?
【今の仕事量で本当に回るかな…】
【採用活動をしている余裕も正直ないな…】
【外注って聞いたことはあるけど、うまくいくのか?…】
よくあることなのですが、
【判断と責任を自分が持つこともある】という方も多いと思います。
この記事では、
・アウトソーシングの意味(外注・業務委託との違い)
・活用する上でのメリット・デメリット
・どんなタイミングで使うべきか
・費用感や成果に対しての考え方
・うまく活用するための進め方
この要点を押さえながら、できる限りわかりやすく解説していきます。
最後には自然と「自社はどれで進めるべきか」見えてくるかなと思いますので、参考にしていただけますと幸いです。
アウトソーシングとは?意味と基本を整理
アウトソーシングの意味
そもそも『アウトソーシング』とは、業務の一部を外部の専門会社に任せることを指します。
ここで大切なのは、『単なる作業依頼ではない』という点です。
業務単位で依頼するため、成果やプロセスも含めて委託することが多くあります。
イメージは、
「人を採用する」のではなく「すぐに動けるチームを借りる」という感覚に近いです。
すでに営業体制がある会社でも専門的な経験のあるチームと連携することで、
今まで以上の成果を作ることも可能です。
外注・業務委託との違い
この3つはよく混同されやすいのですが、それぞれ役割が異なります。
①外注
外注は『単発の作業』を依頼する事です。
記事1本やデザイン1点など、成果物単位での依頼が可能です。
②業務委託
業務委託は『人単位』での契約です。
営業1名など、リソースとして参加してもらうイメージです。
③アウトソーシング
アウトソーシングは『業務単位』で任せることが可能です。
営業チームごとなど、成果まで任せる点が特徴です。
次は、アウトソーシングの中でも大きく3つの種類があるので、簡単に紹介します

BPO・ITO・KPOのそれぞれの違い
アウトソーシングにも大きく3つの種類があるので、
自社が『どれを依頼しようとしているのか』をイメージしながら見てみましょう。
① BPO(Business Process Outsourcing)
役割
日常的に発生する業務プロセスを代行し、業務全体の効率化を担う
特徴
- 業務単位の依頼なので、定型業務・ルーティン業務がメイン
- マニュアル化された業務を一括で任せられる
- 人手不足の解消やコスト削減に直結しやすい
主な業務例
- コールセンター
- 経理・人事
- 営業活動全般
- 営業事務
などなど
【業務を実際に回すアウトソーシング】のことをBPOと言います。
② ITO(Information Technology Outsourcing)
役割
IT領域の構築・運用を外部の専門家に任せること
特徴
- システムやインフラなど専門性の高い領域に対応
- 自社で抱えるにはコストや難易度が高い業務を依頼することに適している
- 安定運用やセキュリティ強化が目的になることが多い
主な業務例
- システム開発
- サーバー・ネットワーク運用
- セキュリティ対策
- 社内ヘルプデスク
などなど
【ITという専門領域を任せるアウトソーシング】のことをITOと言います。
③ KPO(Knowledge Process Outsourcing)
役割
専門知識や分析力を活用し、会社の意思決定を支援すること
特徴
- 依頼を受ける企業に高度な知識や思考力が求められる
- 非定型業務やクリエイティブ業務が中心である
- 戦略や判断の質を高めることに貢献する
主な業務例
- 市場調査
- データ分析
- コンサルティング
- コンテンツ制作(SEO記事など)
【企業の考える部分を任せるアウトソーシング】のことをKPOと言います。
特にSaaS系の企業では、営業支援などのBPOとKPOの両方を活用するケースが多く見られます。

なぜ今アウトソーシングを活用する会社が多いのか
現在の世の中の流れも踏まえながら、
アウトソーシングを活用する会社が増えている背景をお伝えします。
①採用では間に合わない
採用だけで動いていると、アサインするまでに時間がかかるため。
実際に採用活動では募集から採用までに3〜6ヶ月程度かかるケースも多いのではないでしょうか。
そのため、「すぐに3人動かしたい!」という状況では、
なかなか採用だけで対応するのは難しくなっているのが現状です。
また、専門的な知識や経験を持っている人材ほど採用コストが高かったり、
そもそも転職市場に『自社が求める人材がいるのか』という課題に直面するケースも多々見受けられます。
② 市場変化のスピードが加速しているから
近年はAIの普及が目まぐるしく、市場の変化も非常に早くなっています。
事業においても『柔軟に対応するスピード』がこれまで以上に重要になっています。
競合の参入やトレンドの移り変わりが激しい中で、
重要なのは「早く立ち上げること」だけではなく、「変化に合わせて素早く動き続けること」です。
世の中的には、【準備が整ってから動く】では遅く
【動きながら整えることが求められる時代】になっています。
③ 固定費を抑えたい企業が増えている
もう一つの大きな要因として、
人件費を中心とした固定費を抑えたい企業が増えています。
特に新規事業のように不確実性が高い領域では、
必要なタイミングで、必要なリソースを確保できる柔軟な体制を作りたい。
と考える企業の方が多いのが事実です。
正社員採用は安定した戦力になる一方で、
事業の状況に関わらず給与が発生し続けるという側面もあります。
『まずはスモールスタートで検証し、軌道に乗ってから社員の増員をする』という動きをとっているところも非常に多くいらっしゃいます。

④新規事業、事業拡大の時によくある課題に対応するため
新規事業を起こしたり、事業拡大のタイミングでは、
複数の課題が同時に発生するのが一般的かなと思います。
たとえば、
・営業体制がまだ整っていない
・自社内に十分なノウハウが蓄積されていない
・必要な人材が揃っていない
などが重なることが多いです。
こうした状況はよくあることで、
むしろ【成長の途中の企業だからこそ起こる前向きな課題】と言えます。
すでに知見のある企業や人材を活用することで、
『軌道に乗せる近道ができる』という前提で活用している企業の方は非常に多いです。
アウトソーシングを活用するメリット
ここからは筆者の思うメリットとデメリットを忖度なく記載していくので、参考にしてみてください。
①スピード
最大のメリットはスピードにあります。
すでに体制が整っているため、
比較的短期間で稼働開始できることが一番の特徴です。
内容や依頼する会社によっては1〜2週間で動けることもあり、立ち上がりのスピードに大きく貢献ができます。
②専門性の活用がすぐにできる
依頼を受ける会社にはすでに実務経験があります。
営業であれば、トークスクリプトやターゲット選定の経験など、成果がでる型が存在しているので安心して任せられます。
また、いずれは内製化をしたい!というケースに合わせて並走をする会社が多いので、自社に知見を溜めながら活用できるでしょう。
そのためゼロから試行錯誤する必要がなく、結果が出るまでのスピードが速くなります。
③コストの最適化が可能
社員は固定費で考えますが、アウトソーシングの場合は変動費で考えることができます。
必要な期間だけ利用できるため、キャッシュフロー的にも扱いやすいところが魅力です。
ただし、継続で依頼する場合は固定費で考える方が良いでしょう。
④柔軟性
状況に応じて人員を調整できるのも魅力です。
事業の進捗具合によって、
人員の増員や縮小ができ、フェーズに合わせた運用が可能です。
どれくらいの成果を出したいか、によって人数の上下もできるので、
コミュニケーションを密に取って一緒に設計していきましょう。

アウトソーシングのデメリット
①コミュニケーションについて
外部チームのため、認識のズレが起きやすいことはあります。
ただし、定例MTGや情報共有によって、認識を都度合わせていくことが可能です。
特に依頼した初期段階では週に1回以上MTGをすることをオススメします。
また、Slack(スラック)/ChatWork(チャットワーク)/LINE WORKS(ラインワークス)、
などのコミュニケーションツールを活用し情報共有をしながら仕事を一緒に進めていくことがほとんどなので、正直そこまでデメリットには感じにくいと思います。
②ノウハウが社内に残りにくい?
外部に任せるため、
社内に知見が溜まりにくいのは確かです。
前述した定例MTGやコミュニケーションツールを用いているので、
『いつ、どのように考え、どのように動いたのか』が常に共有されている状態ですので、ノウハウが全く残らない、というわけではないです。
また、前述した通り『並走をすることが基本』の企業ほとんどですので、
そういった企業を選べば問題はないでしょう。
③パートナーによる差
アウトソーシングは、依頼先によって成果が大きく左右される点は否めません。
同じ業務内容でも、パートナーの経験や体制によって、成果の質に差が生まれます。
特に、価格だけで判断していると、
思った成果が出なかったり、コミュニケーションコストが増えてしまうケースも少なくありません。
また、業界理解や実務経験の有無によっては、
すり合わせに時間がかかり、結果的に社内工数が一時的に増えてしまう可能性もあります。
そのため、アウトソーシングを活用する際は、
価格だけでなく『実績』『対応範囲』『再現性』といった観点から、パートナーを見極めることが重要です。
アウトソーシングの費用とROIについて
■ 費用感
活用するからには投資対効果についても一緒に考えましょう。
アウトソーシングの費用は業務内容や依頼範囲によって変動しますが、
目安として以下で設定している企業が多いです。
- 営業支援:10万〜150万円/月
- サポート業務:10万〜80万円/月
これはあくまでも参考値ですので、
実際には 『どこまで任せるのか』『成果報酬の有無』などによって大きく変わります。
ここで大切なのは、
金額そのものではなく、【何に対して支払っているのか】という前提です。
アウトソーシングは単なる外注費ではなく、
『即戦力の貴重な人材』『ノウハウ』『仕組み』『内製化までの近道』まで含まれているため、単純なコスト比較だけでは判断しきれないのも確かです。
■ ROIの考え方
当然ですが、投資をするからには回収が必須です。
依頼された企業も金額以上の仕事を行い、双方で利益を生み出すことがとても重要です。
例えば、
100万円投資して300万円の売上を作れた場合、ROIは3倍になります。
この場合、見るべきポイントは
『100万円かかった』ではなく、
【どれだけのリターンを生み出せたかが重要】です。
また、アウトソーシングの価値は売上だけではなく前述したような
- 立ち上げスピードの向上
- 社内工数の削減
- 試行錯誤の時間短縮
といった見えにくいリターンも含めて考えることで、
より本質的な判断ができるようになります。

導入までのステップ
ここからは、導入までのステップを簡単に解説していきます。
アウトソーシングは、進め方によって成果が大きく変わるので、
下記のステップを押さえることで、自社にあったパートナーを一緒に探していきましょう。
① 目的の明確化
「売上を伸ばしたいのか」「工数を削減したいのか」など、 導入目的を明確にしましょう。
ここが曖昧だと、成果も曖昧になりますし、
パートナー選び自体もどこでも良くなってしまいます。
できる限り目的は絞った方がいいですが、複数あっても問題はありません。
② KPI設定
アポ数・商談数・受注率など、
成果を測る指標を事前に決めておくことがとても重要です。
当たり前ですが、ROIを測る上でこの数値目標の設定はしておきましょう。
万が一ROIが振るわない場合は、違う会社へ依頼するなどの検討材料にもなります。
とはいえ、初めて依頼する場合は目標が無茶なものになっていないか、という観点も大事です。
そこは依頼する企業とのコミュニケーションの中でわかってくると思うので、一緒に決めるのがオススメです。
③ 業務範囲の整理
ここは責任の所在をはっきりさせることが目的です。
どこまでを任せ、どこを自社で担うのかを明確にすることが大切です。
この切り分けが曖昧だと、認識のズレも生まれやすくなります。
とはいえ、依頼する場合は企業も人対人ですから、
お互いに思いやりを持って一緒に成果を最大化するパートナーとして、接することが大切です。
④ パートナー選定
ここからはパートナー選びです。
複数社検討するのは前提として、
価格・実績・再現性・対応範囲などを踏まえて選定しましょう。
HPや導入事例だけで判断せず、活用する前の相談は必須です。
最初は話せる範囲で話すことで、HPや導入事例にはない魅力が引き出せることでしょう。
あと、個人的には担当者の方の人柄を見ることが重要になると思っています。
その人が誠実であるかどうか、で一緒に仕事ができるかも変わってくると思います。
⑤ 改善運用
任せて終わりではなく、一緒に改善を重ねることで、成果は徐々に最大化していきます。
大体ですが、想定していた成果が出てくるのは活用してから3ヶ月くらい経ってからであることが多いです。
一気に成果が出ることもありますが、稀ですので一緒に改善をしていきましょう。

まとめ
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
今回は、アウトソーシングの意味や外注・業務委託との違いをはじめ、メリット・デメリット、費用感やROI、導入までの進め方について解説しました。
ポイントを整理すると、
- アウトソーシングは「業務単位」で専門チームに任せる手段である
- 採用だけでは対応が難しいスピード感の課題を補える
- 判断基準はコストではなく「投資対効果(ROI)」で考えることが重要
- 成果を左右するのは、パートナー選びだけでなく事前の設計や運用体制である
という点です。
アウトソーシングは単なる外注ではなく、事業やプロジェクトを前に進めるための有効な選択肢の一つです。
一方で、「自社の場合は本当に活用すべきなのか」「どこまで任せるべきなのか」と迷うこともあると思います。
だからこそ重要なのは、『どこに依頼するか』だけではなく、
『どのように設計し、どのように活用するか』です。
まずは自社の状況や課題を整理し、採用・内製化・アウトソーシングのどれが最適なのかを見極めることから始めてみましょう。
弊社では、具体的な依頼内容が固まっていない段階でもご相談を承っています。
「アウトソーシングを活用すべきか迷っている」
「採用とどちらが良いのか相談したい」
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といったご相談ベースでも大丈夫です。
セールス・マーケティング・組織体制など、現在の状況を伺いながら最適な進め方を一緒に整理いたします。
ご相談は無料ですので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。
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